健康づくりのための睡眠指針
第1条 良い睡眠でからだも心も健康に
睡眠は、心身の健康の保持や事故防止に関連しています。
- 睡眠時間の不足、睡眠の質の悪化 ⇒ 生活習慣病のリスク
- 不眠 ⇒ うつ病などこころの健康と関連
- 日中の眠気 ⇒ ヒューマンエラーに基づく事故
睡眠は、心身の健康の保持や事故防止に関連しています。
適切な睡眠の量の確保、睡眠の質の改善、睡眠障害の早期発見・早期対応によって事故防止とともに、健康づくりをめざしましょう。
第2条 適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを
- 定期的な運動や規則正しい食生活は良い睡眠をもたらします。
- 朝食はからだとこころのめざめに重要です。
- 睡眠薬代わりの寝酒は睡眠を悪くします。
- 就寝前の喫煙やカフェイン摂取を避けましょう。
第3条 良い睡眠は、生活習慣病予防につながります
- 睡眠不足や不眠は生活習慣病の危険を高めます。
- 睡眠時無呼吸は生活習慣病の原因になります。
- 肥満は睡眠時無呼吸のもとです。
第4条 睡眠による休養感は、こころの健康に重要です
- 眠れない、睡眠による休養感が得られない場合、こころのSOSの場合があります。
- 睡眠による休養感がなく、日中もつらい場合、うつ病の可能性もあります。
第5条 年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を
- 必要な睡眠時間は人それぞれです。
- 睡眠時間は加齢で徐々に短縮します。
- 歳をとると朝方化します。男性でより顕著です。
第6条 良い睡眠のためには、環境づくりも重要です
自分にあったリラックス法が眠りへの心身の準備となります。
リラックス用で眠りの準備
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リラックスすると、ネガティブな思考や感情が生じにくくなります。
リラックスした状態を作り出してみましょう。
音楽、アロマ、体操、呼吸法、入浴etc.
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無理に眠ろうとすると、逆にリラックスできなくなります。
30分以上入眠できなければ一度寝室を離れ、気分を変えましょう。
自分の睡眠に適した環境づくりをしましょう
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温度
布団の中の温度は33℃前後が睡眠を妨げにくいとの調査結果があります。
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湿度
湿度が高いと途中覚醒が増え、睡眠が浅くなりやすいとの調査があります。
第7条 若年世代は夜更かしを避けて、体内時計のリズムを保つ
- 子どもには規則正しい生活をさせましょう。
- 休日に遅くまで寝床で過ごすと夜型化を促進します。
- 朝目が覚めたら日光を取り入れましょう。
- 夜更かしは睡眠を悪くします。
第8条 勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠
- 日中の眠気が睡眠不足のサインで。
- 睡眠不足は結果的に仕事の能率を低下させます。
- 睡眠不足が蓄積すると回復に時間がかかります。
- 午後の短い昼寝で眠気をやり過ごすと能率が改善されます。
第9条 熟年世代は朝晩メリハリ、昼寝に適度な運動で良い睡眠
- 寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減ります。
- 年齢にあった睡眠時間を大きく超えないようにしましょう。
年齢とともに実際に眠ることのできる時間は短くなります。
例:25歳は7.0時間 45歳は6.5時間 65歳は6.0時間
- 適度な運動は睡眠を促進します。
第10条 眠くなってから布団に入り、起きる時刻は遅らせない
- 眠くなってから寝床に就く、就寝時刻にこだわりすぎない。
- 眠ろうとする意気込みが頭を冴えさせ寝つきを悪くする。
- 眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに。
- ポイント
- 眠りたくても眠れない人の多くは、こうした不適切な睡眠習慣や環境、睡眠に対する誤った理解によって、かえって自らの睡眠を悪化させています。
- 眠れない人の多くは、睡眠時間を確保しようと寝床に就く時刻を早めに設定しがちです。
- 睡眠に対する不適切な知識や行動を修正する心理療法で、高い有効性が確認されています。
第11条 いつもと違う睡眠には、要注意
- 睡眠中の激しいいびき・呼吸停止、手足のぴくつき・むずむず感や歯ぎしりは要注意。
- 眠っても日中の眠気や居眠りで困っている場合は専門家に相談。
睡眠中の心身の変化には、専門的治療が必要な病気が隠れていることがあります。
第12条 眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を
- 専門家に相談することが第一歩。
- 薬剤は専門家の指示で使用しましょう。
気軽に相談 窓口はこちら
- 窓口・連絡先
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東温市総合保健福祉
センター健康推進課
089-964-4407
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月~金/8:30~17:15
※祝日、年末年始はのぞく
- こころの健康相談
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来所および家庭訪問(予約制・毎月1回)
相談者:精神科医・保健師